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抗VEGF治療について

大阪市鶴見区、イオンモール鶴見緑地3階のあしば眼科では、加齢黄斑変性をはじめとする網膜疾患に対して、抗VEGF薬による硝子体注射治療を行っています。視力の低下やゆがみ、視界の中心が暗くなるといった症状に対し、病気の進行を抑え、視力の改善を目指す治療法です。
抗VEGF治療とは
抗VEGF治療は、VEGF(血管内皮増殖因子)という物質の働きを抑える薬剤を、目の中(硝子体内)に注射する治療法です。VEGFは、新生血管の異常な成長や血管からの成分漏出を引き起こし、網膜や黄斑のむくみ(浮腫)を悪化させる要因です。このVEGFを抑えることで、浮腫の改善や新生血管の退縮が期待でき、視力低下や歪みなどの症状を改善することが可能です。抗VEGF薬には「アイリーア」「ルセンティス」「バビースモ」などの薬剤があり、疾患や状態に応じて使い分けられます。
治療の対象となる主な疾患
抗VEGF治療は以下のような疾患に対して効果が認められています。
加齢黄斑変性(滲出型)
黄斑部に新生血管ができ、出血や浮腫を起こす疾患です。視界の中心が歪んだり欠けたりする症状があり、進行すると失明に至ることもあります。抗VEGF注射で異常血管の成長を抑制し、視力の改善が期待できます。
糖尿病網膜症・糖尿病黄斑浮腫
糖尿病による網膜血管の障害により、網膜に出血やむくみが起こる疾患です。自覚症状が出にくい初期の段階でも、進行すると視力障害が現れます。抗VEGF薬により黄斑のむくみを改善し、進行を抑えることが可能です。
網膜静脈閉塞症(中心静脈・分枝閉塞)
網膜の静脈が詰まり、血液があふれて出血や浮腫を引き起こします。視力低下や視野欠損が主な症状です。抗VEGF薬の注射により、黄斑浮腫の改善が見込めます。
近視性脈絡膜新生血管
強度近視に伴って発症する、新生血管による視力障害です。抗VEGF注射によって異常な血管の成長を抑え、視力の低下を防ぎます。
治療の流れとスケジュール
抗VEGF治療は、以下の流れで行います。
診察・検査
視力検査、眼底検査、光干渉断層計(OCT)などで網膜の状態を詳細に確認します。
注射の実施
外来にて実施します。
点眼麻酔と消毒
器具で目を開き、白目部分に細い注射針で薬剤を注入
数分で終了、痛みはほとんどありません
治療スケジュール(滲出型加齢黄斑変性の場合)
導入期 | 1か月ごとに計3回の注射を行います |
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維持期 | 病状を確認しながら、1〜3か月ごとに継続注射 |
糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症の
場合は、初回注射後、1か月以上の
間隔を空けながら経過を見て、必要に
応じて追加投与を行います。
治療の効果
抗VEGF治療は、現在、視力改善効果が証明されている唯一の加齢黄斑変性治療法であり、他の網膜疾患にも有効性が認められています。特に視力低下の早期段階での治療開始が、長期的な視力維持に大きく影響します。
合併症・注意点
抗VEGF治療は比較的安全性が高い治療法ですが、まれに以下のような合併症が報告されています。
- 眼内炎:ごくまれに注射部から細菌が入り、重篤な感染症を引き起こすことがあります
- 眼圧上昇
- 全身的副作用(脳梗塞など):特に既往歴のある方は医師にご申告ください
※感染予防のため、注射前後には抗菌点眼薬と消毒を徹底して行います。
治療費用と制度について
抗VEGF薬は高額な薬剤のため、高額療養費制度の適用が可能です。制度を活用することで、自己負担を抑えて治療を継続することができます。詳しくはスタッフまたは厚生労働省の案内をご確認ください。
ご相談はあしば眼科まで

大阪市 鶴見区、イオンモール鶴見緑地3階のあしば眼科では、 加齢黄斑変性や糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症などに対して、抗VEGF薬を用いた硝子体注射を行っています。「視界がゆがむ」「中心が見えにくい」「急に視力が落ちた」などの症状がある方は、早期治療が鍵です。お気軽にご相談ください。